医師も知らぬが発達障害 こっちでも書いておく身の上話(2)
前回、アスペルガーではないかという医師の意見を聞き、発達障害について苛立ちながらも調べていた猫艾電介くん。
本当に発達障害なのかどうかは医師に聞くのが一番だろう。そう思って予約を取ろう。そして早く謎を解いてしまおう。
そう思っていた時期が、俺にもありました……。
大人の発達障害を見てくれる医師が少ない
ズバリ、これでした。
近年においても発達障害といえば子供を専門として見るケースが多く、いわゆる「大人の発達障害」に関しては専門外という返答を次から次へともらいました。
そもそも、発達障害を診ていないという医師が大半。意見を述べた医師も発達障害に関しては多少の見識がある程度*1。都市部ならともかく、福岡では圧倒的に医師が足りていません。現在においても。
そんな中、Kのつく大学病院で発達障害を診てもらえるという話になったので、予約することに。
ただし4ヶ月待ちでした。当時発達障害という概念が世間一般にそこそこ知れ渡っていた時期*2でもあり、自分も発達障害ではないかと考える人が大学病院に殺到した形なのでしょう。
権威ある先生にみてもらえばわかるかもしれない……というのも、あるのかもですね。
そして待ちました。親を説得し、同行する約束を取り付けて向かって……騙されました。
Kのつく大学病院では子供の発達障害しか診ていなかったのです。*3
一応大人でも診断できるかもしれないと言われたものの、騙されたという思いは尽きません。確かに電話口だと診ているといったはずなのに、何故だと。
結局、インターン生に見守られる中で問診を行った結果『アスペルガー症候群に近い症状を持っている』という、なんとも解らない診断が帰ってきました。
親としても安心したのか「あんたは普通なんだからそう心配するな」と言いますが、やはり煮え切らない、納得出来ないものがありました。
とはいえ親をあちこち連れ回してセカンドオピニオンをやるわけにも行かない。
しばらくは受けた診断を元に、自分を変えようと四苦八苦する日々が続きました。
悪いのは自分だ。体のせいにするのではない。
そう思っていた時期が、俺にもありました。
つづく。