深く考えるのをやめた猫艾電介のブログ

特に深く考えず、引用を交えつつ書き綴ってくブログです

結末はやはりアスペルガー こっちでも書いておく身の上話(4)

denneko-neko.hateblo.jp

数々の企業に面接を仕掛け、時には書類自体が帰ってこなかったり、笑われたりしながらも立ち向かっていった男、猫艾電介。

その内心は自分に対する出来の悪さと周囲からの「早く再就職を」というプレッシャーに押しつぶされていた。

ある時、ネット上で発達障害を専門に見てもらえる病院が福岡にもあると知る。前回のように大学病院ではないものの、セカンドオピニオンとして見る価値は十分にある。

そこで診断を受け、アスペルガーだと確定診断に至るわけだが、ここでもまた長く苦しい戦いが待っていた。

 まず初診予約だが前回が4ヶ月に対し、今回は3ヶ月と期間は短かった。
ただし、これはあくまで予約が取れればという前提であり、チャンスは朝一番しかなかった。予約人数は限られているため、5分後に連絡したら既に埋まっていたなんて時もあれば、話し中の連打から抜けたら既に満員だったというケースも……。

結局3ヶ月は待ちの日々。そして4回め、最初の電話から6ヶ月後にようやく初診の権利を得られた。

ここでも親の同伴を求められたため、再び親との交渉に入る。*1
すでに診断を受けている為か乗り気ではなく、足を痛めていた時期もあって絶望的だったが、最後は「それで納得するなら付き合う」と折れてくれた。

診察時間に間に合わなければまた待ちの日々になる。そう覚悟して事前にスケジュールを組み、予定より1時間早く出発。案の定開いていなかったので30分外で待たされながらも、なんとか予定時間に受けることができた。

 

内容は大学病院と同じく問診がメインとなっており、内容については覚えていないものの、日常生活よりも幼少期の行動についてがメインだった。

度々親と自分との発言が食い違って口論になりながらも、医師はそれすらも聞く。*2

 

そして診断結果は、冒頭通りアスペルガー症候群だった。
しかも『典型的な』と言われるぐらいに強烈だった。あるいはそれほどに印象的だったか……ともあれ前回のようにどっちつかずな意見ではなかった。

理由についても説明を受け*3、とりあえずは納得の行く結果が出たと思った。

 

さらに後日、WAIS-3と呼ばれるIQテストも受けた。これはIQを『言語性』『動作性』の2つで分けてその平均を総IQをとして見る。発達障害を持つ場合、このテストの結果に偏りが生じやすいとされている。

自分の結果は言語性110、動作性96というかなり偏りのある結果となった。総IQは104と一般並だが、自分でもここまで顕著とは思わなかった。なにより苦手としていた数字の暗記がぼろぼろだったのは印象的だった。*4

 

自分はアスペルガー症候群だった。恐らく揺るぎない事実であり、自分も納得している。ただし、アスペルガー症候群だからと言って甘んじるわけではない。
診断結果からどうやって自分の暮らしやすい生活をおくるか、QOL*5を高めるかを考えないと、状況から脱却するのは難しい。

また、自分自身に対する不信感、他人への不信もまだ残っている。この点は現在治療を進めているが、いつまでかかるかわからない。発達障害が緩和されるまでには治るだろうと楽観的に見るしか無い。

何より現実において理解者がまだまだ少ないのが事実だ。
ネット上では数多くの理解者だけでなく、当事者と思われる人とのコミュニケーションもできつつある。決して交流できないわけではない、既存の方法では無理だという話だ。

そういった事実を現実の場にアウトプットできないか。そして仕事に生かせないか。そんなことを常々考えている。

 

長くなったが、これが自分の身の上話。
少々語り口調になってしまったものの、2015年最後の一本としては締められた内容になったかもしれない。

そんな自分ですが、来年もよろしくお願いします。
できれば毎日更新は続けたいね、うん。

2015年のブログ、おしまい。

*1:確実な診断を行うためには、生まれた時から身辺をよく知っている両親の意見がかかせない。

*2:恐らく認識の相違も診断基準となるのだろうか。

*3:覚えている限りで『親との意見の食い違い』『話の取り違え』『幼児期の多動の多さ・印象的な言動に関するエピソード』などなど

*4:もっと細かな点数付けをされたが、ここでは伏せる。

*5:

クオリティ・オブ・ライフ